亀道楽の攻防




亀道楽の店内はそれなりに混んでいた。
窓から見える空に広がった鉛色の羽根布団は、今にも白い羽毛をちらちらと舞い散らせてきそうだ。
その冷え切った空気の中を小走りに突っ切ってきたユフィは、温かい店内の空気に表情を緩めた。威勢の良い店主に手を
振ると寒さのためにすくめていた首を伸ばして、酔客で賑わう店内を見回す。


「お、ユフィじゃないか」
「ここ空いてるぜ」

ウータイで彼女の顔を知らない者はいない。奔放で闊達な彼女はどこに行っても顔見知りが多く、声をかけられる。
大テーブルを囲んでいた若者の一群が目ざとくユフィを見つけて酒の席へと誘った。


「ゴメン。今日は先約アリなんだ」

明るく断った彼女の大きな瞳は、カウンターの隅でひっそりと酒を飲んでいる男を捕らえていた。
長い黒髪を後ろでゆるく束ね、ウータイの服を身にまとったヴィンセントは空気のように場に同化している。戦闘服と赤マントが
悪目立ちする彼だが、服装を変えて気配を消すと不思議なほどに存在感がなくなる。

もっとも、それは彼がタークスとして身につけた技でもあるわけだが。
ユフィは他のテーブルから掛かる声にも手を振り返しながら、カウンター席へ滑りこんだ。彼女が隣に並んでようやくヴィン
セントの存在に気付いた若者たちは顔を見合わせた。


「誰だ、あれ」
「さあ。見かけない顔だよな」

ユフィを迎えた男の端整な横顔が若者たちの反感を煽る。よそ者がこの亀道楽で、自分たちをさしおいてユフィとサシで
飲むとは。


「やめとけやめとけ」

絡んでやろうかと腰を浮かせかけた若者たちに、仲間の一人が笑いながら手を振った。

「ジェノバ戦役の英雄にケンカ売る気か?」
「ユフィにゃ手は出さねえよ」
「いんにゃ、アッチも英雄の一人だ」

仕掛けたら蜂の巣にされるぜ、と笑う仲間に若者はもう一度カウンター席の男を見直した。
すらりとした長身に長い黒髪。ただグラスを傾けているだけに見えるが、その居住まいには隙がない。伝説となっている
巨大なハンドガンは見当たらなかったが、若者の脳裏にある名が浮かび上がった。


「ちぇっ、それなら仕方ねえ」

席に腰を落ち着けた若者は自分のジョッキを取り上げた。

「挨拶がわりに酒でも注ぎに行くか?」
「それもやめとけよ。ユフィにぶん殴られるぜ」
「かもな」

カウンターに並んだ二人が醸し出す空気は他人の介入を許さなかった。詳しい事情を知らない若者たちは、面白くなさそうに
顔を見合わせる。死線を共に潜り抜けた戦友の絆は年若い彼らが想像する甘やかなものとは異なったが、それ以上に強固な
ものだった。


「悪い。遅くなっちゃった」
「構わん」

実際は1時間以上待たせていたのだが、店に並ぶウータイ産の酒を愉しんでいたヴィンセントは気分を害した様子もない。
彼のそばには出されたばかりらしい料理が湯気を立てて並んでいた。


「イカそうめんにブリ大根、揚げ出し豆腐、もずく酢、秋刀魚の塩焼き、冬瓜の煮物。お前が頼んだものはこれで全部か」
「カンペキ!よくできました」

先に行って料理を注文しておいて、と頼んだのは確かだが、彼女の到着時間を推測していたらしい。大幅に遅刻したのだから
これは神業と言える。

生ビールのジョッキを掲げてみせるユフィに、ヴィンセントは冷酒のグラスを軽く合わせた。
喉を鳴らしてジョッキを半分ほどあけた若い女傑は、ぷっはー、と満足げな息を吐くと、割り箸を威勢よく割って料理の攻略
にかかる。


「お腹空いてる時に、料理が並んで待ってるのってサイコーだよね。ここのブリ大根おいしいよ。食べてみ?」
「お前から食べ物を取り上げようとは思わん」

自分で注文するからいいと言うヴィンセントにあっそと答え、ユフィは脂の乗ったブリと味が染み込んだ大根を口に放り込む。
とろけるほどに煮込んだ大根の食感。荒く刻んだショウガが効いて、ブリの生臭さをみごとに消している。

彼女はさっさと空にしたジョッキの代わりに焼酎のソーダ割を主人から受け取り、それを一口飲った後にもずく酢をかき込み、
秋刀魚をあっという間に骨にした。


「………」

その豪快な食べっぷりを言葉もなく眺めていたヴィンセントは、彼女の大きな瞳に軽く睨まれた。

「またどうせ良く食うとか何とか言う気でしょ?!」
「…何も言っていないが」
「うそつけ。そんな顔してたよ」

放っておいてと鼻を鳴らしたユフィは、空になった皿を店員に渡しながら豚の角煮と小龍包を追加注文する。

「今更驚きもしないが、お前が食費で破産しないのが不思議だ」

揶揄する相手をユフィは横目で見返した。

「アンタの酒代よりはマシだと思うけど。言っとくけど割り勘はお断りだからね。一体どれだけ飲んだのさ?」
「それこそ放っておいてもらおう」

うすく笑んだヴィンセントは洗練された所作で冷酒のグラスを干した。悪態をつきながらもユフィが一瞬見惚れたほど、彼の
酒の飲み方は優雅で品がある。


いつも行方不明のヴィンセントがふらりとウータイを訪れたのは数日前のことだった。
目的は雪見酒と温泉だと言う彼を年寄り扱いしながら、ユフィはこのチャンスを逃さなかった。温泉宿に行く予定だった彼を
無理やり総本山に泊め、宿泊代と称して忍の訓練相手をさせたのだ。
反論も抵抗も封じられたヴィンセントは、昼は戦闘訓練に付き合い、夜は亀道楽で酒を楽しむという日を送っている。


「で、訓練はどんな感じなの?」
「首尾はスタニフに聞け。私はただの手伝いだ」

店主から出されたヒラメのエンガワをつつきながらヴィンセントは答えた。ウータイの箸は訪れる旅人泣かせだが、彼は器用
に使いこなしている。


「ふーん。そのただの手伝いが五強聖と模擬バトルやってるって聞いたけど?」
「…ああ」

ユフィの突っ込みを聞いて、ヴィンセントの秀麗な顔に男臭い笑みが浮かんだ。

「ウータイの武術にも興味が湧いたからな」

まともに戦えばヴィンセントの相手になるものはいない。武器はウータイの剣のみ、マテリアや防護具なしというハンディを
負ってなお、彼はウータイの五強聖と互角に戦った。忍たちはその壮絶な模擬戦を観戦して修行以上に得るものがあったと
いう。


「よく言うよ。この戦闘オタクが」

ユフィは更に追加した肉じゃがを頬張りながら呆れて首を振った。忍術にしろ剣術にしろ、修行と名のつくものは大嫌いな彼女
には考えられない。もっとも、ろくに修行をせずに抜群の戦闘能力を誇る彼女の資質の高さは驚くべきものだったが。


「親父まで触発されちゃってアンタと戦いたいって言い出してさ。止めるのに大変なんだから」
「ならば、早々にここを発とう」
「じゃなくって!年寄りは年寄り同士、将棋でもしとけってなだめたから、つきあってやって」
「…………」

ユフィの通告にヴィンセントは目を閉じてため息をついた。
ゴドー・キサラギは娘以上の負けず嫌いだ。将棋を始めたら彼が勝つまで解放してもらえない。勝負を切り上げるためにへタ
な負け方をしようものなら猛烈な勢いで説教され、最初から仕切り直される。


「…時間制限付きにしてもらえないか?」

金銀飛車角全て取り上げられ王手寸前にまで追い込まれても、ゴドーは腕組みをして将棋盤を睨みつけ、いつまでも唸り続
ける。待ちくたびれて居眠りしてしまい、眼が覚めた時も同じ姿勢で唸っているゴドーを見て、ヴィンセントは呆れを通り越して
敬意を抱いたものだ。


「自分で交渉したら」

ユフィはそっぽをむいて梅酒のロック割りを注文する。
同じくグラスを空にして、壁に貼られた酒の銘柄に視線を向けたヴィンセントに、大きな枡酒が突きつけられた。


「お代わりなら、これをどうだい」

先ほどの若者が仲間の制止を振り払いながら、真っ赤な顔をしてヴィンセントの後ろに立っていた。
立っているのもおぼつかないほど酔っ払って物怖じしなくなったのか、堂々と彼に絡んでくる。


「英雄っていうなら、これくらい一気に飲れるよなあ?」
「やめとけよ、おい」
「『ダチャオ』はシャレにならないぜ」

『ダチャオ』はウータイに伝わる特殊な醸造法で作られた薬酒だ。
アルコール度数が99%と異常に高いが、揮発性を抑えるための秘法が使われている。それよりも問題なのは原料で、フォー
ルランダの肝臓、ガルーダの卵巣、アダマンタイマイの睾丸など妖しげなものがずらりと並ぶ。
一杯飲めば死人も飛び起きると言われ、効能書きには滋養強壮無病息災完全回復心頭滅却と書かれている。
通常は水かソーダで割るかチェイサーが添えられる。枡になみなみと注がれることなどないし、原液を飲むのは自殺行為だ。

だが、今ヴィンセントに差し出されているのは原液のままの『ダチャオ』だった。酒を持った本人も、形ばかりの制止をしている
仲間たちも、英雄と呼ばれる存在に絡んで自分を誇示したくなったらしい。強い酒を勧めて相手の力を試すのはよくある手だ。

「…なあ、俺の酒が飲めねえってことはないだろ?」
「やめろ、うっとーしい」

ろれつの回らない舌でお決まりのセリフを吐く若者の頭で、ユフィの拳骨がいい音を立てた。宙に浮いた枡を受け取りながら、
ヴィンセントは僅かに哀れみの色を浮かべた瞳で床に伸びた若者を眺める。


「せっかく気分良く飲んでるのに、邪魔する気?」
「いや、だってユフィ」

若者たちは年若い女傑に凄まれてたじたじとなった。
彼らの鼻先でユフィを独占している男にちょっと意趣返しをしてやろうとしたのが、とんだ誤算となったわけだ。
当事者のはずが見物人になったヴィンセントは、食事中のユフィを邪魔した彼らの無謀さに呆れた。牝豹の食事中に手を
出せば咬み付かれるのは当然だろう。


「あのその、挨拶代わりに一杯進めたからって、そんなに怒るなよ」
「その一杯がダチャオの原液ってどういうわけ?」
「いや、だって、普通の酒じゃシツレイになるだろうと」
「そうそう。英雄っていうくらいだから大丈夫だろ」
「何それ。次はアタシに飲めって言うんじゃないでしょうね?!」
「そそそ、そんなはずないだろ」
「じゃ、どんなハズなのよ?!」

若者たちとユフィの口論は泥沼化していく。

「わかった。ありがたく頂こう」


延々と続きそうな騒ぎを止めたのは落ち着いた重低音の声だった。驚いて振り返った彼らの眼に、店主に枡の縁に塩を盛っ
てもらっているヴィンセントの姿が映る 。


「本気でこんなのにつきあう気?」

全く、酔っ払った男どもときたらバカばっかりなんだから、と柳眉を逆立てるユフィに、ヴィンセントは軽く口の端を上げた。

「酒が飲めるかと試すのはよくある通過儀礼だ」

彼はまるで神酒でも供されたかのような優雅な所作で、ゆっくりと枡酒に口をつけた。ダチャオは濃い赤紫色でアクの強い
香りを持っていた。真新しい枡の放つ木の香りがそれを緩和し、縁に盛られた塩が酒を一味変える。


「…………!!」

酒を勧めておいて慌てたのは若者たちだった。絶対飲めそうにないものを強要して困らせてみたかっただけで、本当に飲む
とは思っていない。過去に勢いで実行した者は最初の一口でひっくりかえり、病院行きになっている。

固唾を呑んで見守る一同をよそに、彼は落ち着き払って原液の薬酒を飲み干した。

「癖は強いが、悪くはない」

美味い酒を味わった時の上機嫌な口調になったヴィンセントにユフィは呆れかえる。

「アンタ、実は味覚音痴なんじゃないの?よくそんなの飲めるね」
「酒とは異なる刺激的な飲み物と思えばよかろう。…さて」

口調を変えたヴィンセントは面白そうに若者たちを見渡した。

「もちろん返杯は受けてもらえるのだろうな?」

酔っ払って真っ赤な顔をしていた若者たちは一斉に蒼白になった。






「あ〜あ。また親父に文句言われそ」

亀道楽の店内に累々と横たわる屍を眺めながら、ユフィは仕上げの梅茶漬けをかきこんでいた。
ヴィンセントにダチャオを強要され、最初の一口でひっくり返った若者たちだった。酒場ではよくある光景で、他のテーブルの
客たちは面白そうに眺めるだけで動揺する様子もない。

当の本人は悠々とダチャオの水割りにレモンを絞って一口含み、その味に目を細めている。

「花霞には劣るが悪くない」
「アンタの頭には酒しかないのか」
「当然だ。ウータイには酒を飲みに来たのだからな」

悪びれもせず言い放った彼のグラスの中で氷が涼しげな音を立てる。

「もうひとつの目的はどうしたのさ?」

ウータイ来訪の目的は雪見酒と温泉、とうそぶいた彼の言葉を思い出して、ユフィはたくあんをかじりながら訊ねる。

「ダチャオ像の裏山に源泉を見つけた」
「総本山のそばにも温泉が沢山あるのに」
「他人に話しかけられるから面倒くさい」

ユフィの問いにヴィンセントは素っ気無く答える。
街の温泉に行った際、偶然会った忍にジェノバ戦役の英雄の一人であることを公言され、風呂にいた人々に取り囲まれてしま
ったのだ。神羅への反感が強いこの土地で、ジェノバ戦役の英雄の人気は高い。男同士、裸の付き合いをしようと肩を叩かれ
握手を求められ、果ては背中を流させてくれと迫られてすっかり懲りた彼は、総本山の大浴場以外行かなくなった。


「…何がおかしい」

カウンターに突っ伏して笑うユフィを見てヴィンセントは憮然とする。

「確かに、アンタ、人見知りが激しいもんね」
「余計なお世話だ」
「裏山の源泉、こんどアタシも連れてってよ」
「断る」
「え?」

思いがけず拒絶されてきょとんとするユフィに、ヴィンセントは床に寝ている若者たちを視線で示した。


「この上、お前を連れて山中の温泉などに行ったら、彼等から袋叩きにされそうだ」

彼に無礼すれすれの挑戦をしてきた若者たちに実力行使をしなかったのは、ユフィの崇拝者と見て取ったからだ。
彼らの女神を目の前で独占していたのだから反発は予想できた。稚気と微笑ましく思うだけで怒る気にはなれない。

むしろ当のユフィには自覚がないのを見て、彼等を気の毒に思うほどだった。

「ふ〜ん。何だかよくわかんないけど、つまんないの」

ユフィは不服そうに首をかしげながらデザートに頼んだ抹茶アイスのあんこがけを手に取った。スプーンに大きく掬い取った
それをヴィンセントの口元に突きつける。


「これ、すっごくおいしいから味見してみ」

甘いものが苦手な彼はあからさまに嫌そうな顔をした。

「遠慮しておく」
「何で?たった一口じゃん」


あいつらの酒が飲めて、どうしてアタシのアイスが食べられないのかとユフィは絡んだ。訳のわからない理由で温泉に連れて
行かないと言う彼への仕返しだ。


「アイス食べるか温泉に連れてくか、どっちか選べ」
「どちらも断る」
「そんなわがまま許せるか!」

それならスプーン一杯じゃなくて一人分食べさせるからね、と脅迫するユフィにヴィンセントはたじろいだ。

「あ、おじちゃん、抹茶アイスゼンザイつき、大盛りで追加ね」
「追加するな!」

店主はヴィンセントの悲痛な制止の声を軽くスルーし、ユフィに向かって頷いた。






店を出る頃には外は一面の銀世界になっていた。ちらちらと舞い落ちる粉雪が街路灯を反射して輝き、降り積もった雪が全て
の音を吸収して、辺りは静寂に満ちている。


「うっわ、寒っ!」

ユフィはマフラーを幾重にも首の周りに巻きつけ身震いした。傍らに立つ男は薄手のコートを羽織っただけで平然としている。

「いい雪だ。この中で温泉に浸かりながら一杯やったらさぞ旨いだろう」
「まだ飲む気?ってか、こんな夜に山の中の温泉行っても何も見えないし」
「私は差し支えない」
「アタシは差し支えるの」

寒いしもう眠いから帰ろうよと主張する娘をヴィンセントは見下ろした。山盛りゼンザイつきアイスで彼を脅迫し、温泉への同行
を承諾させた迫力は今はなく、ただの駄々っ子になっている。

ヴィンセントの端整な顔が苦笑を浮かべた。
彼女には、何故若者たちが彼に絡んできたのか、また、彼が怒りもせずに彼らの酒を受けたのか理解できないだろう。
そして二人きりで山中の温泉になど連れて行けないという理由も。

それでいい。まだ、当分の間は。

「…何?アタシの顔に何かついてる?」
「いや」

彼の視線の意味も知らず無邪気に問う彼女に再び苦笑をもらし、ヴィンセントはユフィの髪をくしゃくしゃと撫でた。

「帰るぞ」

さっさと背を向けて歩き出した彼にぽかんとしたユフィは、次には怒りに顔を赤らめる。

「ちょっ、今の何?!子ども扱いすんな!」

返事はない。待とうともせず遠ざかっていく背中をしばらく睨みつけていたユフィは、くしゃみをひとつすると追いかけた。
いつもこうだ。年齢の差は仕方ないとしても、いつも子ども扱いする。永遠に追いつけはしないと思い知らせるかのように。

今に見てろ。

口の中で毒づきながら、ユフィはいつか追いつきたいのか、永遠に追いかけていたいのか、はっきりとは分からない自分自身
の心に戸惑うのだった。






2011/12/24
syun




いつもお世話になっているCADの森村水産さまへのお歳暮として書かせていただきました。アップしてみて気づいたのですが、おや、クリスマスイブ
じゃありませんか(笑)でも内容としては和風っぽいので、お歳暮とさせてくださいませ。そしてCADと言えばユフィヴィンでしょうと思って頑張りました!
このヴィンさんはユフィを想いながらも自分が不老不死なものであえて一線を置いている、という設定です。ユフィの方も友情以上恋愛未満です。
なかなかにジレッタイ二人になったのではと思っております。でも辛党の森村社長にあんころもちを献上してしまったような不安がぬぐえません(笑)
大丈夫でしょうか。毎年楽しい年賀状をいただいているのでささやかなご恩返しです。ご笑納いただければ幸いです。





Novels.